読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

〈RINEX〉RIN'S EXPRESSION

Rinの日々の気づきを表現していくブログ

真夜中ちょこれーと [ShortStory2]

 

深夜3時(ちょっと前)

 

静かすぎるくらい静かな寝室で

春子はダークチョコレートの包み紙を

三枚破っていた。

 

静かに響く

音。

 

仕事も軌道に乗りすでに安定した

今は独立し

フリーランスとして時間にとらわれず気ままに暮らせるだけの金と技術、お客を手にしていた。

 

カリッ

 

罪悪感もひったくれもなく

チョコレートを食らう。

 

いや、"摂取"した。

 

アナタニ

タリナイノハ

ヤサシサ

 

ホラ

ボクヲタベテ

 

ヤサシイキモチニナッタロ?

 

 

そう、

私はヤサシサを摂取した。

 

優しさ、

 

 

私に適したチョコレート摂取量は

寝れない深夜に三包装まで、

らしい。

 

 

窓のそとを見る

キラキラ光る異様な景色がみえる。

遠くに、ね。

 

私が"借り"てるここは

とある高層マンション。24階。

 

気に入ってるんだ

見捨てられた気分になれるから。

 

この世から追放だなんて 

最高にいかしてる。

 

繊細なレースの淡い色のカーテンはあけっぱなしだ。

 

 

口のなかがとろけてきた

嫌みのない甘さ。あまさ

 

 

こいつの摂取量が減ったら

わたしはわたしに

ヤサシサとやらを注いであげられてるように

なれてるんだよな

 

ヤサシサを注ぐ

 

わからない言葉

 

だから

その言葉を理解したとき

 

ヤサシサとやらの原材料がわかり

それを調理し

はじめて

自分へと注ぐことができるのだろう。

 

 

それまでは

人工物をほどほどに嗜んで'生きる'。

 

不要だとぜんぶ捨てて生きれるほど

私の魂は軽傷ではないようだ。

 

徐々に手放していけたらいい。

 

そう、

だからまだ今はもう少しそれまでの間は

 

チョコレートにお世話になって

 

私は

生きる を選択する。

 

選択した。

 

 

 

 

 

深夜にチョコレート

ヤサシサが注がれて

心が緩んで

まわりがみえて

 

落ち着いた私は

つきの光を薄目で見送って

眠りについた。

 

 

PS.

食べ過ぎ注意適量を摂取適度に実行

色んな言い回しがあるけど

要はこうだよね

 

あなたに合った

適量を"選びなさい"。

 

一人一人

体も心も違う

それにそった適量は

自分で探っていくしかないんだよね。